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DIPROニュース

2020

7月号

2020.07.10

VERICUT V9.0ご紹介

本年4月からCGTech社よりVERICUT9.0.1がリリースされました。本アップデートにより多数の機能が改善されましたが、ここでは特に大幅に改善された表示 / パフォーマンスの性能向上についてご説明致します。

グラフィック機能の大幅改善

V9.0では、全てのビューにおいてOPENGLモードによる描画となります。機能改善により、使いやすさや効率を向上させています。

―パフォーマンス性能UP

―座標系の表示改善

―エッジの描画改善

―透過度が自由に設定

―ビューごとの機能制限を廃止

―寸法測定・表示の機能強化

以下に個々の機能改善の概要を説明いたします。

パフォーマンス性能UP

CPUおよびGPUの使用率を大幅に向上させました。これにより、シミュレーション速度が大幅に向上しました。また、操作パフォーマンスも改善され、今までシミュレーション中は、画面上で回転 / ズームイン / ズームアウトなどの操作が行えませんでしたが、V9.0ではストレスなく行えるようになり、シミュレーション実行中の細部評価が可能になりました。

昨今では、働き方改革はもとより、新型コロナウイルスの影響により、テレワークでのリモートによる操作が可能であることが必須となりつつありますが、そのような環境下においてもスムーズに操作を行うことができます。

ネットワーク環境および使用端末の仕様に依存します。

座標系の表示改善

従来は座標系が単色で描画されていたため、画面上、部品が重なると座標系のアルファベットが見づらく、方向を認識するのが難しいことがありましたが、V9.0では座標軸ごとに色分けして表示されるため、座標軸の方向を目視にて認識しやすくなりました。

色分けされた座標系→表示が重なっても座標軸の認識が可能

エッジの描画改善

VERICUTが読み込むモデル(機械 / 治具 / 素材モデル / 設計モデル)に対して、エッジ角を設定できるようになり、部品の輪郭線を描画したいときは、エッジ角の設定値を変更し、見やすい輪郭線で描画が可能になりました。これにより、モデル形状を目視で正しく認識し易く、検討していただくことが可能になりました。

輪郭線なし(エッジ角:120)輪郭線あり(エッジ角:30)

透過度が自由に設定

従来でもモデルを半透明にする機能はありましたが、V9.0からは透過度を自由に設定できるようになりました。「透過度」スライダで切削モデルの透過度をコントロールすることにより、加工部分の詳細を目視しやすい透過度で確認することが可能になります。

透過度:低 透過度:高 モデルの裏面形状が見える

ビューごとの機能制限を廃止

従来、モデルの切断は材料ビューのみと制限されていましたが、今回、機械ビューでも使用できるようになりました。また、切断では、設計モデル、材料モデル、治具に加えて、機械モデルも切断対象として選択できるようになりました。これにより、機械動作を切断面で確認できるようになります。

材料モデルの切断(従来)材料モデル 機械モデルも材料モデルと合わせて切断可能(V9.0)材料モデル 機械モデル
材料ビューでの単体検査(従来)材料モデル→機械モデルに設置した状態で検査が可能(V9.0)機械モデル 材料モデル(半透明で表示)

寸法測定・表示の機能強化

寸法測定に新しい測定機能が追加されました。新たに追加された測定方法は下記のとおりです。

―平面から点へ:平面と点を選択することで、平面から点までの距離を測定する。

―平面角度:2つの平面を選択し、平面同士の角度を測定する。

―軸から軸へ:円筒を2つ選択し、軸同士の距離を測定する。

―直径 / 半径:選択した円筒の直径および半径を測定する。

追加された測定方法

また、従来は測定した寸法はコマンドを閉じると一緒に表示が消えていましたが、V9.0からはグラフィック上に表示を残せるようになり、さらに表示した状態を画像にして図面作成に利用したり、印刷することが可能となりました。

寸法表示を残した状態

Force価格改定のお知らせ

VERICUTの送り最適化機能であるForceについて、ライセンスの価格改定が行われます。

Force材料データの提供方法が変更

Forceで使用する材料特性データの提供方法が変わります。従来はインストール時点では材料特性データが含まれておらず、必要な材料データをCGTechに注文する形式でした。
(1材料当たり30万円で販売)

価格改定後は、CGTechが保有する材料特性データが全てデフォルトでインストールされており、従来の注文等の手続きは不要となりました。

現時点で材料特性データの数は100種類を超えており、今後も随時追加されていく予定です。

上記提供方法の変更の影響により、Forceのライセンス価格および保守費用が下表の通り改訂されます。

Force価格(保守)

  改定前 改定後
Force-Milling 400万円(60万円) 480万円(72万円)
Force-Turning 200万円(30万円) 240万円(36万円)
材料カタログ 1材料あたり30万円 無料

Forceをより多く活用して頂くことにより、機械加工検討の更なる効率化につながると考えられます。

Forceの機能概要については、以下のバックナンバーをご参照下さい。

おわりに

VERICUT9.0では、今回ご紹介した以外にも多数の機能が改善されており、お客様の加工業務の効率化や品質をさらに向上させることができます。

DIPROでは、VERICUTの加工シミュレーションモデルの作成や操作教育などのサービスにより、お客様の加工検証業務を支援いたします。NCデータや加工品質の検証にご興味がありましたら、弊社までお気軽にご相談ください。

製品・サービスに関するお問い合わせ
(プロダクションエンジニアリングサービス部 島根)

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